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アパリグラハとは?不貧のヨガ哲学を実践しよう!

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健康や美容のためにヨガを習っているという方は、非常に多くなりましたよね。

健康のためのヨガは大変浸透しましたが、本来のヨガの知識を持っている方は、まだまだ非常に少ないと思います。

ヨガは、今から6000年前、インドではじまりました。

もともとは、様々なポーズを取るものではなく、解脱のための哲学のようなものだったといいます。

そんなヨガの哲学的な教えは、現代の私達にも役立つことがたくさんあります。

ヨガ哲学用語の中で、今回は、アパリグラハという言葉について、ご紹介していきます。

アパリグラハとは?

今から約6000年前、「ヨーガ・スートラ」という教典が書かれました。

ヨガで解脱を目指す人のために書かれた教典だったのです。

この「ヨーガ・スートラ」の中には、解脱に至るまでの道のりを八段階に分けて説明しています。

一段階目は、ヨガを始める前に人として絶対行ってはいけないこと……禁戒が書かれているのですが、アパリグラハは、この禁戒の中の一つです。

アパリグラハを日本語に訳すと「不貧」。

これはつまり、あれも欲しい、これも欲しいと、何でもかんでも欲しがらず、生きるために必要ギリギリの物だけを取って生きよ。

お金や地位、名誉なども欲しがらずに、つましく質素に生きろ…という意味になります。

ちなみに、このアパリグラハという言葉は、ジャイナ教でも同じ意味で使われています。

現代の今、考えたいアパリグラハのこと

解脱を目指していなくても、アパリグラハを真剣に考えてみることは、今の私達に非常に必要なことではないでしょうか。

私達のまわりは物であふれかえっています。

考えてみれば、これだけたくさんの物を持って生きている動物は、人間くらいのものです。

他の生き物は、こんなにたくさんの物を持って生きてはいません。

人間は、なんとたくさんの物を持ち、なんと多くのゴミを出していることでしょう。

それが、地球を汚し、この星をどんどん壊しているのです。

地球のように、水があり、空気があり、生命が住める惑星は、宇宙の中でもほとんどないと言われています。

もちろん、宇宙全体のことは何もわからないわけですから、ものすごく遠いどこかに地球のような星があるのかもしれませんが、少なくとも、人間が把握できる限りでは地球のような星は他にどこにもありません。

それだけ地球は特別な、奇跡的な星です。その星を、人間の所有欲が破壊しかかっているのです。

また、土地や物や権利などをめぐって、世界各地で戦争が起きています。

ここでも、やはり、人間の所有欲が、悪を引き起こしているといってもいいでしょう。

そこまで考えると、アパリグラハの教えは、決して古いものではなく、今、私たち一人一人が、切実に考えたい問題ですよね。

アパリグラハの実践方法

ムーミンシリーズに出てくるスナフキンは、テントとハーモニカだけを持ち、毎日気ままに、あちこち放浪しながら生きています。

生きるためだけに必要最低限だけを持って、自由に生きているスナフキンは、アパリグラハを体現しているような人ですよね。

だれもがスナフキンであれば、ここまで地球にゴミは増えないでしょうし、土地や物をめぐっての戦争なども起こらないでしょうけれども、私達は、いきなりスナフキンになることはできません。

家も家財道具も一切合切を捨てて、放浪の旅に出るなんて、そんなことは不可能です。

けれども、スナフキンまではいかなくても、自分なりのアパリグラハを目指すことはできるのではないでしょうか。

ポイントは、生きるのに必要なものだけを取って、不必要なものは持たないということ。

生きるのに何が必要なのか、それを決めるのは自分自身です。

本棚いっぱいの本が、あなたにとって大事であり、楽しく生きていくために必要だと思うのなら、それを捨てる必要はないですし、好きな音楽を聴くためにお気に入りのCDを持っておきたいと思うなら、それを無理に捨てる必要はないでしょう。

けれども、身の回りをよく見て下さい。

不必要なものは本当にありませんか。

タンスの中を見て下さい。

長年使っていない服や靴がたまっていないでしょうか。

冷蔵庫の中に、消費期限がとっくのとうに切れてしまったものがつめこまれていないでしょうか。

まずは、そういうものを手放すことからはじめましょう。

あなたが楽しく暮らすために本当に必要なものかどうか、よくよく考えてみましょう。

1年間、ほったらかしのまま、全然使っていないのなら、それはあなたが生きていくために不必要なものなのだと判断して、思い切って、手放してしまいましょう。

捨てるのはもったいないようなものもあるかもしれません。

そういうものは、誰かにあげたり、寄付してもいいですし、リサイクルショップに持っていっても良いでしょう。

また、これから先、何かを買う時、アパリグラハの言葉を、頭の片隅にチラリと思い浮かべてみましょう。

自分が生きていく上で、それは本当に必要なものなのか、自分の心に一度、問いかけてみましょう。

自分にとって本当に必要だと思ったら買ったらいいと思います。

ですが、いるかどうかわからないという場合には、買うのをやめましょう。

そうすることで、不必要な物を増やすのを食い止めることができます。

不必要な物を減らしたり、不必要な物を買うのをやめて、家の中がだんだん片付いてきたら、驚くくらい、爽やかな気持ちになります。

家の乱れは心の乱れとよく言われますけれども、家の中が片付くと、心の中も驚くくらい、清々しい気持ちになり、新しい世界に踏み込んだような気持ちになります。

それが、アパリグラハへの第一歩です。

そこから、物にもお金にも地位にも名誉にも…あらゆるものに執着せずに、真に自由に生きる、本当のアパリグラハの道が少しずつ見えてくるでしょう。

まとめ

生きるのに必要最低限のものだけを取り、何にも執着せず、欲にとらわれず生きることは、ものすごくむずかしいことです。

生きていれば、自然に欲が出てくるのが人間ですから、アパリグラハを、徹底的に実践することは、まず不可能でしょう。

それでも、常にアパリグラハの精神を忘れないことが大切です。

人間の欲が、この美しい地球を壊さないためにはどうすればいいのか、できる限りのことをいつも考えておきたいですね。

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